PARADOX - NOTE
考察サイト「PARADOX」管理人、KEIYAによる雑記Blogです。
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■web拍手レス~千と千尋について
> 千と千尋は良作ですよねー個人的に気になったシーンとか比喩とかあったんでここで本格的に考察してほしかったり・・・w
> 千と千尋は私も好きなのですけど、あまりそう高い評価は聞いたことないですね。すごく興味深いので、そのうち簡単にレビューして頂けたら嬉しいです。

そーなのかー(´・ω・)
世の中のレビュアーが正当な評価を与えていると思ったんだけど、意外にそうでもないのかな?
千と千尋は隠喩が多いので、やろうと思えば際限なく悪い方向に論じることが可能です。
その手のレビューを鵜呑みにするのは危険性が高いので注意!

考察・評論というほどではないですが、簡単に書いてみたいと思います。
この作品は、まず時代性をしっかりと取り入れている点に注目すべきです。
(時代性というのは公開当時を指しますが、現在でも十分通じるものです)
猥雑な雰囲気を持つ街は、実際のところ装飾的な意味合いが強い。
本質はあくまでも登場人物の心にあります。

冒頭では現代的な幼稚さを強調されていた千尋が、物語を通して成長していく。
彼女が直面する障害、舞台やキャラクターも現代の投影が多いです。
千尋は心に問題を抱えたカオナシに前向きな決着を与えた。これは多くの鑑賞者に投げかけた、メッセージ性の高い要素といえます。「顔がない」「強い自我を持っていない」「出所が不明である」といった謎めいた設定は、カオナシに「不特定多数の人間」を投影したものと考えられるからです。
カオナシとは何だったのか? ――これは解釈を行う上で大切なポイントですね。「彼」をただの怪物と受け止めてしまうと、一連の物語が意味を失います。

トンネルをくぐった後をすべて夢であるかのように描いていますが、これは異界訪問譚という古典的な様式の一つ。これによって大胆な演出と隠喩を可能にしています。大人のための寓話、という言葉が脳裏に浮かんだのを覚えています。もちろん子供も楽しめるけど、咀嚼してテーマを引き出すのは大人の仕事ですね。鑑賞者として。

要点をかいつまむとこんな感じですね。劇場公開時の鑑賞メモを紛失してしまったので、思い出しつつ書いてみました。「時代性」をキーにしつつ千尋を中心にしたキャラクターの心に注目すれば、複数の隠喩にも筋道が通ると思います。
例によって私は制作者インタビューの類を読んでいないため、純粋に作品を鑑賞しての感想です。フィルムから読み取れなかったものは考慮していませんし、繰り返し見て細かく分析したわけでもないので、「現時点ではこう考えている」という前提で読んでください。

劇場で「ん?」と思っていまだに答えが出せていないのは、プロローグとエピローグで映し出される塚ですね。あれは何だろう? もう1回見れば分かるかな。

■異形抄
東方Projectの考察本、とらのあなで委託が始まっています。
(・ω・)ノシ よろしくよろしく


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画


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